AOKIの大きいサイズ業態サイズマックスが新店をオープン

by katzaota · 2023年4月15日

どんな国でも豊かになると変わっていくものがあります。それは食です。豊かになるとともに食は多様化していきます。安いものから高いもの、油多いものから、味の濃いもの。それによってその国の人々の体は変わっていきます。厚生労働省が公表している健康日本21の中で肥満度の表す体格指数となるBMI（[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]）が25以上の肥満者が男性で５％、女性で３％アップ、BMIが30以上は男女ともに２％程度アップしています。それによって着られる洋服が変化していきます。そこで注目されるのが大きいサイズの洋服。

ここに早くから着目していたのが関東近郊で多店舗展開していた坂善商事株式会社。同社は芸能人を2000年代中盤から起用しサカゼンブランドで大きいサイズのメンズ店舗を展開している。現在首都圏近郊を中心に33店舗展開。九州を地盤に全国展開で店舗展開をしているのが株式会社ザザホラヤが展開するビッグエムワン。現在日本全国に84店舗を展開している。この2社の動きを見つつ大資本で急激に店舗を他店舗化していったのがはるやま商事株式会社のフォーエル。フォーエルは現在全国92店舗展開している。それらの企業の商品を供給しているのが株式会社マンチェス。メーカーでありながらインターネット通販で積極的に販売を行っている。

しかし、大きいサイズ店舗界隈に2010年代に大きな衝撃が走った。ユニクロが大きいサイズに参入をしたのである。店舗での取り扱いではなくインターネットのみの展開ではあるが４XLまで展開がある。大きいサイズの市場が拡大したとしても４XLまでがメインの市場ボリュームでそれ以上のサイズとなると少なくなる。大きいサイズの中でも主流のサイズまでをユニクロが展開することになり、各社影響があるように思われたが、結局各社他店舗化の勢いを止めることなく進めているところを見ると意外と影響が少なかったのかもしれない。

大きいサイズの業態に最後に参入したのが株式会社AOKIのサイズマックス業態。今回サイズマックス９店舗目となる店舗が商業施設でオープンするという。通常店舗の中で大きいサイズのコーナーを展開するときもサイズマックスという名称でコーナー展開を行っているが、このサイズマックスが他社と大きく異なるのがメンズ・レディースの大きいサイズの専門店というところであろう。カジュアルアイテムからフォーマルアイテムまで幅広いMD、幅広いサイズで展開している。今回は千葉県柏市のセブンパークアリオ柏店に４月１５日に出店。セブンパークアリオはリージョナル型商業施設なので広範囲から顧客を集客することが想定できる。今後の同社の活躍に期待。以下、株式会社AOKIのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。