ドクターマーチンの新店、名古屋PARCOにオープン

by katzaota · 2023年3月9日

Klaus Märtensという人をご存知だろうか？ナチスドイツの従軍医師。医師なので博士号をお持ちなのでドクターという敬称が用いられます。Dr.Klaus Märtens。そう、ドクターマーチンのソール部分のバウンシグソール（ゴム製で空気を充満させた形状のもの）の発案者。ドクターマーチンというと製造を長い間英国で行っていたので英国の会社というイメージがありますがもともとはドイツの会社でした。スキーで足首を怪我したマーチン先生が怪我から回復する間に足に優しい靴があったらいいと考えるようになり実際に作ってみたところ、人気を博すことになります。

ただし、最初は４０才以上の女性から人気のシューズとなりました。1960年代に入り、ドクターマーチンの靴は本格的にイギリスの工場で製造されるようになり、仕事中に歩く時間や立っている時間が長いイギリスの警察官、工場勤務者、郵便局員の間で人気になりました。その後、数々のロックスターを魅了していったドクターマーチン。1970年代はパンクロッカーに愛され、それから1990年代にはグランジロックファンに愛されたブランドとなっていきます。最初の医療のイメージなどはどこ吹く風。今やロックカルチャーの象徴的なファッションアイテムとなったドクターマーチン。

2000年代になりこれまでとデザイン性は一新され、サンダルなどの伝統的なラインとは異なるシューズも多く販売されるようになっていきました。現在はほんの僅かイギリスで製造を続けており、ブランドの中でもハイラインとして位置づけられています。その他の靴はタイか中国で製造されている状況。日本においては首都圏の主要な駅付近に路面店を日本法人であるドクターマーチン・エアウエアジャパン株式会社が展開している。今回同社は名古屋PARCO西館２Fに新店をオープン。もともとポップアップスペース出店からの出店ということなので、名古屋の顧客に支持されての出店というところだろう。

新店はファンション製の強い商品をユニセックスで販売するとのこと。名古屋地区は3店舗目となるドクターマーチンだが、地域最大店舗となるとのこと。個人的に学生時代も、社会人になってもドクターマーチンを長く履き続けた経験があるのでいくつになっても応援したい店舗。名古屋での成功に期待したい。以下、ドクターマーチン・エアウエアジャパン株式会社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。